食は人間の健全な心と体の育成にもっとも重要な存在です。そして、食を支える農は、日本および日本人にとっては、伝統、文化、生活そのものであり、すべての人にとってあらゆる利害を超えて、人と人、人と社会、社会と社会との繋がりを育んでいくことが可能な共通基盤となりうるものです。
農業の価値創造を通じて、人を育み、街を育み、社会を育んでいき、これからの子供世代、孫世代における日本の食と農の未来を支え、よりよい社会づくりに貢献していくことを目指しています。
日本におけるこの試みは、水田稲作に代表される共同体による農業を基盤とした共同体を形成するモンスーン・アジア地域において、新たな価値創造をもたらすものと考え、調査・研究活動のみならず、未来に向けた実践的な取り組みを推進していきます。